Pacific Pests Pathogens Weeds

包括的なファクトシートと画像を使用して太平洋の害虫と病気を特定する

PestNet と Pacific Pests, Pathogens & Weeds v13

作物に害虫や病気が発生すると、農家はすぐに助けとアドバイスを求めます。待つことはできず、多くの場合、待つことができません。迅速に行動しなければ、作物が台無しになる可能性があります。

このアプリは、普及員と指導農家に、作物の防除に必要なすべての情報を提供します。作物を救う方法がない場合は、これらの手順が将来の問題発生を防ぐのに役立ちます。

新機能

バージョン13では、診断を支援するAIモデルを導入しました。ユーザーは、問題となっている害虫、病気、または雑草の写真をAIに提示すると、AIが可能性のあるリストとパーセンテージスコアを表示します。選択されたリストは、タップして確認したり、AIデータベースやファクトシートの画像と比較したりできます。AIの使い方については、専用のセクションがあります。

PPPWアプリに含まれるすべての害虫についてAIを学習させたわけではありません。現時点では、フィジー、パプアニューギニア、サモア、ソロモン諸島、トンガ、バヌアツの6か国で翻訳対象として選定された一般的な害虫の中から、94種のみを学習させています。今後、他の害虫についても学習させていく予定です。

AIの学習に使用した画像を提供してくださったMani Mua氏、John Fasi氏、Robert Geno氏、Nitya Singh氏、Georg Goergen氏、Sandra Dennien氏、Mike Hughes氏、Russell McCrystal氏に感謝申し上げます。また、ニュージーランドのPlant & Food ResearchのGraham Walker氏には、ショウジョウバエ、画像、ファクトシートのテキスト作成にご協力いただき、深く感謝申し上げます。

新たに9つのファクトシートを追加し、合計564点となりました。これらの問題には、地域特有の問題、既に発生している問題、今後この地域に影響を及ぼす可能性のある問題など、様々な問題が含まれています。さらに、多くのファクトシートを編集し、誤りを修正し、新しい情報を追加しました。

バージョン12では、再び一般的な雑草に焦点を当てています。11種は雑草で、そのうち7種はミクロネシア原産ですが、太平洋諸島やその他の地域にも分布しています。以前太平洋共同体に所属していたコンラッド・エングルバーガー氏には、特に画像を共有していただき、この作業にご協力いただいたことに感謝いたします。残りの9つの新しいファクトシートのうち、昆虫が3種、真菌が2種、ウイルスが2種、細菌が1種、線虫が1種です。トマト褐色しゅう毛ウイルスを除き、すべてオセアニアに分布しています。

バージョン11では、フィジーからの提案により、一般的な雑草10種を追加しました。さらに、地域に目を向け、まだこの地域には生息していないものの、近隣地域に生息している害虫（主に病気）をいくつか追加しました。これには、バナナの厄介な細菌性病害や、壊滅的な被害をもたらす可能性のあるミバエなどが含まれます。根菜類の害虫は、既にこの地域に生息しているか、近隣地域か、遠く離れているかを問わず、重点的に調査しています。これらには、真菌、線虫、ファイトプラズマ、ウイルスによって引き起こされる様々な病気が含まれており、重要な根菜類の主要な害虫に関する世界調査が完了することになります。最後に、この地域に生息する6種の害虫と、殺虫剤耐性管理戦略の策定に関するファクトシートを掲載しています。

バージョン10以降の新機能として、PestNetコミュニティへのアクセスがあります。このコミュニティネットワークは、世界中の人々が植物保護に関するアドバイスや情報を得るのに役立ちます。PestNetのユーザーには、作物生産者、普及員、研究者、バイオセキュリティ担当者などが含まれます。PestNetは1999年にPPP&Wを開発した人々によって開始されたため、この2つを統合することは良いアイデアだと考えられました。PestNetには、アプリのメインページまたは各ファクトシートの下部からアクセスできます。PestNetでは、インターネット上の記事、識別のために送信された害虫画像、アドバイスの依頼などをフィルタリングできます。ファクトシートをフィルタリングすることもできます。

謝辞

本アプリの開発にご支援いただいたオーストラリア国際農業研究センター（ACIAR）には、地域別（フィジー、サモア、ソロモン諸島、トンガ）IPMプロジェクト（HORT/2010/090）の一環としてご支援いただいたことを感謝申し上げます。また、LucidおよびFact Sheet Fusionの開発にご尽力いただいたIdentic Pty Ltd.（https://www.lucidcentral.org）にも感謝申し上げます。